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韓国最強の映画監督「ポン・ジュノ」作品おすすめ映画7選

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韓国最強の映画監督「ポン・ジュノ」作品おすすめ映画7選

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ポン・ジュノ監督を初めて知ったのは恥ずかしながら「パラサイト 半地下の家族」がアカデミー賞受賞のニュースをみてからだった。
Amazonプライムでパラサイトがもうすぐ見れますよーって聞いてから予習として見たのが「母なる証明」でかなりツボだったのでそのまま「ほえる犬は噛まない」も視聴して好きになった。

ポン・ジュの作品は一貫して政治色や風刺が強く、貧困層と富裕層の格差や、実際にあった事件をモチーフにした作品が多い。
朴槿恵(パク・クネ)政権時に、政権に不都合な文化人に不利益を与えるとする「文化芸術界のブラックリスト」に入れられるレベルです。

ほえる犬は噛まない(2000年 )

団地内の飼い犬が次々と失踪する事件に振り回される人たちを描いたポン・ジュノ初の長編映画。

「ほえる犬は噛まない」とは諺で、虚勢を張って強そうなことを言う者にかぎって実力がないというたとえ。

日本人には馴染みがないけど韓国は犬を食べる文化がある。
犬好きからすると結構ショッキングなシーンがあるため犬の可哀想なシーンは映画であろうと一切見たくないって人は見ない方がいい。

女優(ペ・ドゥナ)が能年玲奈に似てて可愛い。左の女優も味があるw

韓国の文化ってこんな感じなんだーって場面が多くて興味がそそられる。
韓国の文化を詳しくしらないけど細かいリアルを描いてるんだろうなって感じる。
ストーリーが重たくないから見やすい映画。

殺人の追憶(2003年)

韓国の三大未解決事件の一つ華城連続殺人事件がモデルとなった映画。
華城連続殺人事件は2006年に、公訴時効が成立し、犯人を訴追することができなくなっており、2019年に犯人は判明している。

主演の男優(ソン・ガンホ)の演技がうまい。
ソン・ガンホは他のポンジュノ作品にも度々出演している。
イケメン俳優じゃなく演技派が多い映画の方がやっぱりあたりが多い。当たり前だけど。

殺人事件の現場検証にくる記者や一般人の多さは「母なる証明」でも気になったけど本当にあんな感じなのかな?
この作品では時代設定もあるだろうけど現場が一般人に荒らされまくりで驚いた。

可愛い女子中学生と可愛くない女子中学生の「いつも2人でいるから大丈夫」に「お前は1人でも大丈夫だ」って返すセリフがブラックジョークきつめで好き。

犯人の口笛が聞こえてきて、不安がる女性の一挙一同を捉えるカットからの畑から出てくる犯人が完全にホラー。

霊媒師に頼りだすポンコツ刑事ソン・ガンホの科学捜査をしろってんだってセリフも笑えたが、
逃走する男を大勢の同じ作業着の人たちから見つけだすなど有能なところもある。

自供させるため軍靴にカバーを被せて蹴りまくる警察が短気すぎて怖い。
軍靴にカバーを被せるカットで違う場面に切り替わったのがお洒落だった。

ラジオからあの曲が流れて外は雨が降っている事に気づいた時の盛り上がりがすごい。
最後の刑事2人の変化が見所。

グエムル-漢江の怪物(2006年)

こちらも実際にあった事件「龍山基地油流出事件」がモデルになっている。「龍山基地油流出事件」は米陸軍民間部軍務員が遺体処理防腐剤として使用される20箱分のホルムアルデヒド(ホルマリンの素)223リットルを下水道に捨てるように指示し有毒物質であるホルムアルデヒドが漢江に流れてしまった、韓国内で反米感情が高まってしまった事件。

この映画にもペ・ドゥナ、ソン・ガンホが出演している。ソン・ガンホのダメ男感が面白い。

好きなカット

  • ヘッドホンをしている女性のカットで周りの音が聞こえずに怪物から襲われるカット。ヘッドホンをしている女性に音の演出で没入させられる。
  • コンテナに逃げ込んだ人たちを怪物が襲い揺れているコンテナを外からいるカット。怪物を映さずに想像力で恐怖を演出する手法好き。
  • 兄弟が逃げようとした扉でクロスカット。シンプルにクロスカットが好き。

すべてを捨ててヒョンソを助けに行く、お馬鹿な家族の結束や怪物のCGが見所。

母なる証明(2009年)

知的障害のある息子・トジュン(ウォンビン)を溺愛する母親が狂気的な息子愛を見せる映画。

ある日、トジュンはナンパしようとした少女に逃げられた。
その翌日、少女は死体となって発見され、トジュンは殺人容疑で逮捕された。
警察や弁護士も頼りにならないから自分で息子の無罪を証明するために調査を始めるが...。

ポン・ジュノ作品の中でも1番きれいにまとまっている映画で完成度が高い。
アカデミー賞を受賞した「パラサイト 半地下の家族」よりも個人的には好き。
好きなシーンは大体ネタバレになるので詳しく書かないけどツボに針をさすところ

スノーピアサー(2013年)

ポン・ジュノ初の英語作品。

舞台は2031年。
地球温暖化を食い止めるべく散布された化学薬品CW-7によってすべての陸地が雪と氷に覆われ、極寒に耐えられない生物は死に絶えてしまった。永久機関によって地球を1年かけて一周する列車「スノーピアサー」に乗り込んだ者だけが生き残った。

食料や電気、水などのライフラインも永久機関を利用して作られているためスノーピアサーに乗っている限り生きていけるが車両ごとに身分が分かれており主人公たちの乗る最後尾はスラム街。奴隷と同じような扱いをうける事に耐えかねて反乱を起こし前方の車両を目指すが...。

格差社会を電車にギュッと詰め込んだ面白い設定で、カーブを使った狙撃やトンネル内の暗闇など電車というステージを最大限生かしたアクションシーンが見所。

最後尾の人たちの主食の羊羹のようなプロテインバーの秘密がトラウマになる人もいるみたいだけど俺はあのプロテイン作る機械欲しいなーって思ってしまった。味はどうなんだろ?

メイソン 役のティルダ・スウィントンが一番いいキャラしてた。2007年公開の『フィクサー』でアカデミー助演女優賞を受賞しているすごい女優。

オクジャ/okja(2017年)

第70回カンヌ国際映画祭でNetflix配信作品としては初めてメインコンペティション部門に出品されパルム・ドールを争った(Netflix問題とかいう騒ぎになっている)。2017年にNetflixにて配信。

ポン・ジュノ作品で一番好きな映画。ミジャもオクジャも可愛いし設定が面白い。
笑えるシーンもありストーリーもしっかりしていて演者も豪華な人にお勧めしやすい作品。

豪華出演人

  • 「ブレイキングバッド」のガス役のジャンカルロ・エスポジート
  • 「ウォーキングデッド」のグレン役スティーヴン・ユァン
  • 『ハリー・ポッター』シリーズ嘆きのマートル役シャーリー・ヘンダーソン
  • 『ナイトクローラー』のジェイク・ジレンホール

物語では敵役となるミランド社の幹部のキャラがかなり立っていて飽きない。
映画じゃなくてドラマシリーズでキャラを深掘りして欲しいくらい。

最後の帰り道がせつない。とにかく翻訳は尊い

パラサイト 半地下の家族(2019年)

ポン・ジュノで最も有名な賞総なめ映画のパラサイト。
主演はおなじみのソン・ガンホ。
パラサイトのポスターは近年見た映画のポスターでナンバー1のセンス。
出演者や監督の名前を知らなくても見たくなる。

なぜか日本版のポスターでは足が消えてて残念。

第72回カンヌ国際映画祭では韓国映画初となるパルム・ドールの受賞を果たした[6]。第92回アカデミー賞では作品賞を含む6部門にノミネートされ、作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞の最多4部門を受賞した[7][注釈 1]。非英語作品(英: Foreign-Language Film)の作品賞受賞は史上初めてのことである。

wikipediaより引用

この作品のほとんどの事件は家の中で起きていて、その家は垂直に造られており、それぞれの空間は階段で繋がっている。
その階層で富裕層と貧困層の格差を表しており、スノーピアサーの車両で別れている身分に近いものがある。

劇中でジェシカが口ずさむ歌、通称「ジェシカソング」が「独島は我が領土」という韓国の歌謡曲の替え歌であることが判明してちょっと問題になったらしい。なんかジョークで入れてる感じあるけど。

フォトショ職人の姉のキャラが好きだっただけに最後がちょっと悲しい。後半ホラーな展開になるのが面白い。

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蛇足

「世界一受けたい授業」でポン・ジュノ監督がオススメの日本映画ベスト3を紹介していたのでこの3作品も視聴する予定。

  • 黒沢清監督 『トウキョウソナタ』
  • 是枝裕和監督 『歩いても 歩いても』
  • 阪本順治監督 『顔』

▼YouTubeで怖い事件の考察などもやってるので良かったら見てください▼

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