ベストセラーのノンフィクション小説『凶悪 -ある死刑囚の告発-』を原作とした白石和彌監督の初の長編作品。
原作の『凶悪 -ある死刑囚の告発-』は実際に日本でおきた事件「上申告事件」を描いており、
映画中では登場人物の名前や事件の細かい箇所が変えてありますがほぼ事実に沿った内容となっています。
映画「凶悪」の見所 事実は小説よりも奇なり
スクープ雑誌「明潮24」に、東京拘置所に収監中の死刑囚・須藤から手紙が届いたことから事件の真相を記者が追っていくストーリー。
この映画は人に積極的にお勧めできないけど俳優の演技力と、これが実際にあった事件に基づいてるのかという驚きを感じたいなら見て欲しい。
山田孝之が主人公の記者を演じているのだが、仕事に没頭するあまり過程をないがしろにしてしまう旦那の演技が超うまい。奥さん役の池脇千鶴もうますぎてすごく可哀想にみえる。自宅で姑を介護するとこうなってしまう人は大勢いるだろうな。
凶悪な2人
死刑囚の須藤純次役のピエール瀧と先生と呼ばれる不動産ブローカーの木村孝雄役のリリーフランキーの怪演が凄まじい。
ピエール瀧は体も大きいし顔も怖いしヤ●ザ役がはまっていて、
リリーフランキーは本当は違うんだろうけど演技じゃなくてガチのサイコパスなんじゃないかって思えるくらいリアルな演技だった。
お酒を飲ませまくって●害しようとする所は1度見たら忘れられないトラウマシーン。
リリーフランキーの最後の言葉は考えさせられる...。確かになって思ってしまった。
精神的に余裕があるときに見ることをお勧めします。