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最凶で最高の頭脳をもつ悪役が無双する映画「羊たちの沈黙」「レッドドラゴン」

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最凶で最高の頭脳をもつ悪役が無双する映画「羊たちの沈黙」「レッドドラゴン」

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公開年1991年
製作国アメリカ合衆国
監督ジョナサン・デミ
脚本テッド・タリー
原作トマス・ハリス『羊たちの沈黙』
上映時間118分

最高の悪役ハンニバル・レクター

連続殺人事件を追うクラリス・スターリング(ジョディ・フォスター)と、
元精神科医の猟奇殺人犯ハンニバル・レクター(アンソニー・ホプキンス)との交流を描いた映画。

ハンニバル・レクターを演じたアンソニー・ホプキンスアカデミー主演男優賞を受賞、
クラリス・スターリングを演じたジョディ・フォスターもアカデミー主演女優賞を受賞している。
こんな映画が面白くないわけがないので、みたことない人ぜひ見ましょう。

このアンソニー・ホプキンスは「ヒッチコック」という映画で
「サイコ」のアルフレッド・ヒッチコック監督を演じてます。
さらにホプキンスはベジタリアンで人肉どころか肉は絶対に食べない。

ホラー映画「サイコ」レビュー

※ネタバレあり 「 サイコ 」は、1960年に製作されたアルフレッド・ヒッチコック監督の映画。1998年にリメイクもされている(こちらはまだ見てない) サイコ・スリラー系の金字塔。ハリウッドザコシショウの誇張しすぎたホラー映画の音のマネの「キャンキャンキャンキャン、ギョンギョンギョンギョン」の元ネタ。

2017年のガキ使笑ってはいけないで板尾がパロディしてて笑った。

A census taker once tried to test me. I ate his liver with some fava beans and a nice Chianti.
(「昔、国勢調査員が私にテストをしようとした。
そいつの肝臓をソラマメと極上のキャンティと一緒に食ってやった」)

wikipediaより引用

アメリカ映画の名セリフベスト100で21位にランクインしている。
クラリスがレクター博士との初対面で放たれたセリフなのだが、
この後のレクターのすすり声はアンソニー・ホプキンスのアドリブです。

ちなみに「サイコ」からも51位にランクインしている。
A boy's best friend is his mother.(「母は最良の友さ」)ノーマン・ベイツ

状況に反して落ち着きすぎているレクター博士

レクター博士は非常に高度な知的能力を持ち、
専門の精神医療に関する豊富な知識だけではなくその他多くの分野の知識も持ち合わせています。

最後のレクターの脱走方法も今日記事見ています。
このトリックを他の作品でも見た気がするが思い出せない...。
初見でみていたとき理解が追いつかず脳内がパニックに陥ったことを記憶しています。

やはり知性と残虐性を持った悪役は魅力的なキャラクターが多いです。

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羊達の沈黙の前日譚「レッドドラゴン」

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公開年2003年
製作国アメリカ合衆国・ドイツ
監督ブレット・ラトナー
脚本テッド・タリー
原作トマス・ハリス『レッドドラゴン』
上映時間124分

レッドドラゴンは「羊たちの沈黙」でクラリスとハンニバル・レクターが出会う直前までの話です。
公開されたのは羊たちの沈黙より後になるのですが映画の中の時系列は前の話になるので今から試聴するのであればレッドドラゴンから見ると分かりやすいと思います。

羊たちの沈黙が良作すぎたのでレッドドラゴンは大したことないだろうなとたかを括って試聴しましたが、同じくらい面白かったです。
冒頭から凄まじい展開なのですぐに映画の続きが気になるように作られています。

アンソニーポプキンスも相変わらずの怪演で、冒頭のオーケストラでイラついている顔や、
エドワード・ノートン演じるウィル・グレアムとの駆け引きなどとても見応えがありました。

エドワード・ノートンが出演する作品はハズレが少ない

レクターの知識の幅の広さ、電話の謎

映画の中でハンニバル・レクターが弁護士と電話するために特別に電話機を使用させてもらう場面があったのですが、
レクターは電話をすぐ切り、何度も切るボタンをモールス信号のように押すことで他の場所へ電話をかけるというシーンがありました。

どのような原理でそういったことができるのか調べたところダイヤルパルス式の電話だと、
信号が切れた時間と繋がっている時間によって数字を認識するので、例えば1秒間の間に2回切るボタンを押すと2を押したと認識するようです。
こういった細かな演出にいちいち説明がないのもいい映画の特徴だと思います。

レクターの牢の中をレクターが留守中に調べて、痕跡を残さないように元通りにするシーンでは、
拘束された状態のレクターが帰ってくる際に牢に入る前から察知していることを目線のみで表現しています。

プロジェクターに移る大きな影で強さを表現している

変身願望を持つサイコパスな殺人鬼ミスター・D

ミスター・Dとは実際に存在する絵画の「巨大な赤い龍と太陽の衣をまとった女」の赤い竜のタトゥーを背中に彫っているウィルが捜査している事件の犯人。
全盲の女性と付き合っており幼い頃の虐待が原因で異常の思考になっている。
顔に目立つ傷があることをコンプレックスに感じており、自宅や犯行現場の鏡を壊すクセがある。

全盲の彼女の目の前で発狂しショットガンで心中しようとするシーンが素晴らしかった。
ミスターDの方ではなく全盲の女性の顔を映して血飛沫がかかったことでミスターDが死んだことを伝える演出。
その後、手探りで吹き飛んだ顔を触れた時に視聴者にも死んだことを確信させる。

ネタバレあり

ミスター・Dが死んだ後にウィルの自宅の鏡が割れていることで生存している事を伝えるのもとてもおしゃれで好きです。
最後は綺麗に羊たちの沈黙につながる終わり方をするので続けて見たくなってしまいます。

▼YouTubeで怖い事件の考察などもやってるので良かったら見てください▼

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