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絵本の怪物が襲ってくる「ババドック 暗黒の魔物」

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絵本の怪物が襲ってくる「ババドック 暗黒の魔物」

こんにちは。ホラー研究家のユウリです。

オカルト大好きユウカです

今回は「ババドック 暗闇の魔物」というホラー映画を紹介するよ。

私はみていないホラー映画ですね。モンスター系の怪物が出てくるホラーですか?


そんなにシンプルな映画ではないんだ。私の好きなホラー映画の10本の指に入る映画だね!

暗闇の魔物は邦題だけについているサブタイトルでなかった方が良かったと思うんだよね。それじゃあ早速「ババドック 暗闇の魔物」の紹介と、ババドックの正体を考察するよ。

ババドックは普通のホラー映画じゃない?

『ババドック 暗闇の魔物』原題ザ・ババドックは、2014年制作のオーストラリアのホラー映画で、女優、作家でもあるジェニファーケントさんが監督をしている作品だ。

ジェニファーケントさん、女優で作家で映画監督なんて、多彩すぎますね。

ジェニファーケントさんはオーストラリア出身で、
7歳のときに初めて演劇を上演し、物語も書いていたようだよ
10代後半の時に女性が映画を監督できるということを知らなかった為、女優の道を選んだようだ
ジェニファーケントさんがホラー映画における女性監督不足に関して聞かれた時に「女性は怖い映画を見るのが好きです。それは証明されているし、あらゆるテストが行われている男女比は半々です。私たちは恐怖を知っている
このテーマを探求できないわけじゃない。」
と語っているよ

異論なしです。男女関係なく素晴らしいホラー映画が生み出される環境になってほしいですね

そしてジェニファーケントさんは『ダンサー・イン・ザ・ダーク』を観てインスピレーションを受け、映画監督としてのキャリアを目指したんだ。

ババドックはジェニファーケントさんの初監督短編映画『モンスター』を長編映画に仕上げたもので、世界各国の映画祭で合計50部門以上にノミネートされ、35部門で賞を受賞するなど高い評価を受けているよ。
第4回オーストラリア映画テレビ芸術アカデミー賞作品賞、監督賞、脚本賞、
第20回エンパイア賞ベストホラー映画賞、第80回ニューヨーク映画批評家協会賞第一回作品賞等数々の賞を受賞しているんだ。


『エクソシスト』の監督ウィリアム・フリードキンはこれほど恐ろしい映画は見たことがないとツイートしているくら評価が高い映画なんだ

これはただのホラー映画じゃなさそうですね。

では次はババドックのストーリーを紹介するよ。

このシーンがなかなかきつい...

ババドックのストーリー概要

主人公のアメリアは一人っ子のサミュエルを出産する途中で交通事故で夫を亡くしてしまいその後シングルマザーになって、不眠や育児に苦労する描写が多いんだ。
息子のサミュエルの異常な言動は母であるアメリアを精神的に追い詰め、
友人や妹も距離をおくようになってしまう。

異常な行動ってどんな行動ですか?

映画前半ではボウガンや爆竹を使用し危険な行動をとったり、
奇声や他人の子供を傷つけるなどサミュエルの行動がハゲしすぎて母親に同情するほどだったよ。

そんなアメリアが息子にせがまれて「ババドック」という本を読んでから奇妙な現象が起こり出す。
この絵本はエドワードゴーリー風の不気味な絵本で、
怪物が飛び出したり、首を切って出血するなどの異様なギミックが施されている。


サミュエルがババドックを怖がるので、アメリアはババドックの絵本を処分する。そしてババドックに対する恐怖からサミュエルはひきつけを起こし、病院で診察を受け鎮静剤を処方してもらう。
それ以降、子供部屋に何かがいるとサミュエルは言うがアメリアはまたサミュエルが何か変なこと言ってるよと相手にしていなかった
その後処分したはずの絵本がいつの間にか戻ってきており、母親が犬と子供を⚫︎し、自⚫︎するという内容が足されていた。

サミュエルは徐々に落ち着いていくのだか、アメリアはババドックに怯え、ヒステリックになっていってしまう。

処分しても戻ってくるのも怖いですが、追加されていた内容が不吉すぎます。

ババドックを読んだ後に起きた怪奇現象として、

・電話をとると、絵本のババドッグと同じセリフが聞こえてくる。
・テレビにババドックが写っている。
・大きな黒い影が不気味な動きで高速で動いて近付いてくる。
ババドックは呪怨の伽耶子のような不気味な動きだったよ。
ババドックは監督が実物にこだわったみたいでCGではなく実際に作成されたようだよ。その怪奇現象によるストレスが極限状態になったアメリアが息子に対し
「クソでもくってな!」というシーンは衝撃的だった

ちなみに息子に酷いことを言っているシーンは児童虐待になるから別撮りにしているようだよ。
最初は息子の奇行に視聴者も腹が立つと思うけど徐々に母のアメリアに同情する感情も芽生えてくるんだ。
息子のサミュエルの演技力もすごいから本当に気の毒になったよ。

もう一つストレスが極限になっている表現として
アメリアが絵本に足されたことを実行するかのように愛犬を殺害するシーンがあるのだけど犬好きには中々目を逸らしたくなるシーンだったね。

動物が傷ついてるシーンは苦手です。
でも今のところ特別なホラー感ないですけど…

この映画の特別なところはババドックの正体が関係しているんだ。

普通に幽霊やモンスター的なことではないということですか?

では今からババドックの正体について考察するよ。

ババドックの正体は?

実は作中でアメリアがかつては絵本作家だったという設定がサラッと出てくるのだけど、そこから本棚にあった奇妙な本「ババドッグ」の作者が彼女だということが推察できる。
絵本には彼女もサミュエルも登場しており、途中から絵本のページが白紙なのは途中で書くのをやめたのかもしれないね。

ババドックの作者がアメリア?ということは怪奇現象の正体は?

ババドッグは彼女の内面にある暴力的なもう1人の彼女だったのでははないかと思うよ
ラストシーンには地下室でババドックに餌をあげるアメリアが映されるのだけど
それは内面の暴力的な彼女を消すことはできないけど飼い慣らすことができたということだったと思うよ。
シングルマザーであることや育児の大変さ、色々なストレスによって作られたのがババドックだったんだ。
私はババドックのようにただ怖がらせるホラーではなくメッセージ性がある作品はやはり良いと感じてしまうね。

ストーリーがしっかりしているホラー映画は名作多いですよね。

BGMと効果音をうまくミックスしているのも素晴らしかったね。
シネマスコープという横幅の大きな画面アスペクト比を利用した
何もない空間を怖がらせる手法もホラー研究家としては唸るポイントだったよ。
ちなみに作中に出てくるババドックの絵本は実際に流通しているようで
イーベイで私が確認した時には5万円ほどで取引されていたよ

安かったら欲しかったけど諦めたよ…
ホラーではないようだけどジェニファーケント監督の次作「ナイチンゲール」も気になるね。

ジェニファーケント監督作品に興味出たので今度一緒にみましょう。

今日はここまで。今回は「ババドック 暗闇の魔物」というホラー映画とババドックの正体について話したよ。

他にもユウリに見てほしいホラー映画があったらコメント欄に書いていただけたら嬉しいです。

では、オツカレサマデシタ

▼YouTubeで怖い事件の考察などもやってるので良かったら見てください▼

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