
公開年 | 2012年 |
監督・脚本 | 三池崇史 |
原作 | 「悪の教典」三池崇史 |
上映時間 | 128分 |
「2010年ミステリーベスト10」「このミステリーがすごい!2011」で共に1位を獲得した貴志祐介の小説「悪の教典」を映画化。
晨光学院高校の英語教師の蓮実聖司は、生徒に人気で親身になってどんな相談にも答えてくれる素晴らしい教師。
しかし実際はサイコパスのシリアルキラーで、人を殺すことになんの罪悪感も躊躇いもない人間だった。
自分に不利益な人間を始末していく蓮実だったが、ついにその対象が自分のクラス全員となってしまう。
同僚の教師に全ての罪をなすりつける計画でクラス全員の殺戮が始まる。
蓮実の細かいサイコパス表現

普段の生活では明るい笑顔でフランクだが、人を殺すときは無表情。
ナイフで抵抗された際にもく動じずに無表情で近づいてくる蓮美はかなり怖い。
序盤の蓮美の殺人シーンは手際が良すぎてあっさりしている。
基本的には計画的だが、心の底ではどういう結果になってもいいと言ったような行動をする。
レビューで蓮美は頭が良いはずなのに、あのような結果になるはずがないと言った指摘があったが、
基本的には不利益にならないように行動をする蓮美だが、
自分の思わぬ方向に行ったら行ったでまた考えようという通常の人とは違った思考だと思うので違和感はありませんでした。
かなり逼迫した状況でもクラス名簿の始末した生徒の名前に綺麗に蛍光ペンで線を引く時の顔や、ショットガンを撃った際に耳に負荷がかかっている表現など、ゲームを楽しんでいるとしか思えない蓮美を演じた伊藤英明が素晴らしかった。
多彩なカメラワークと殺し方

生徒を拷問する時に苦しむ顔ではなく、もがく足元だけを見せる表現は顔を直接見せるより効果がある演出だった。
後半の生徒をショットガンで撃つシーンはスピード感があり多彩な構図やカメラワークを見せてくれる。
山田孝之演じる柴原を殺害する際は笑える要素を入れてくれたり、カメラが割れる演出、文化祭の撮影役のカメラ視点でPOVなどもあり視聴者を飽きさせない工夫がある。
過去に蓮実とどれだけ仲が良くてもどのような命乞いも一切効かない。
特に好きなシーンは教室の中に蓮美が居て、廊下を走る生徒に置きエイムで倒すシーンです。
悪の教典の豪華俳優陣

シリアルキラー教師の伊藤英明、生徒役で二階堂ふみ、染谷将太、林遣都、松岡茉優が出演しています。
ちょい役ですが「女王の教室」のハスキーボイス子役だった伊藤沙莉も出演していたので嬉しかったです。
教師役も山田孝之、篠井英介などかなり豪華なキャストなのでスプラッターな表現が苦手ではない方にはおすすめできる映画です。
東大 TO DIE。