ベタな展開と思いきや...
製作費は約3000万ドルという情報を先に知っていたら前半驚く作品。
前半は「死霊のはらわた」や「悪魔のいけにえ」、
「13日の金曜日」などその他多くのホラー映画のあるあるが散りばめられたホラーの王道ストーリー。
男女5人でキャビンに泊まりに行く。そこで怪物的なものに襲われる。
ガソリンスタンドの不気味な男が忠告してくる悪魔のいけにえのオマージュもあります。
しかしキャビンには今までの王道を全て壊す設定が組み込まれている。
スクリームは登場人物がメタ的発言をしたり、メタ的行動をする事があったが、
キャビンは設定自体がメタとなっています。

定番のストーリーが進む中、主人公たちの動向を管制室で監視する人々のシーンが挟まれる。
この人々が小屋や森中に設置されたカメラで監視し、また薬物を散布したり、
照明を調整し「ホラー映画の定番」になるように誘導していた。

後半でラストガールが生き残り物語が終わるかと思いきや前半で死んだと思われていたマーティが隠れて生存していた。
怪物を送り込むエレベーターで管制室に侵入。
ディナとマーティが怪物の檻を全て開けてしまいカオスな状況になる。
この映画の資金はこのシーンにつぎ込まれているようです。
怪物の入っていたコンテナは映画「CUBE」のオマージュ。

キャビンに登場する怪物の元ネタ
・「シャイニング」の双子
・「ヘルレイザー」のピンヘッド
・『IT』のペニーワイズ
等が出てくる。
映画だけでなくホラーゲームからも、
・「F.E.A.R.」のアルマ
・「Left 4 Dead」のブーマー、ハンター、タンク、ウィッチ
この怪物大戦争のようなカオスシーンはキャビンの見所です。
好きな怖さではないが、ここまで振り切ると他の映画では見れない映像なので面白さを感じます。
他にも多数のホラー映画の元ネタと思われる要素があるので是非見てみてください。