
公開年 | 2022年3月18日 |
監督 | ケヴィン・コー(柯孟融) |
脚本 | ケヴィン・コー(柯孟融)、チャン・ジャウェイ(張喆崴) |
上映時間 | 111分 |
製作国 | 台湾 |
製作費 | 6億7388万(22年7月レート) |
呪詛は実際に台湾の高雄で起こったカルト事件がモデルで、
モキュメンタリー(ドキュメンタリー映像のように見せかけて演出する表現手法)なのもありかなりリアリティがあるためかなり怖い映画となっています。
車の中に置いたビデオカメラからの映像で警備員が迫ってくる映像を見せるなど上手く状況を説明していて、
パラノーマルアクティビティもモキュメンタリーですが「呪詛」の方が製作費が桁違いに高いのでその分見応えもありました。
実際にある宗教なのかと思いましたが、劇中の宗教的な設定はすべて架空のものであると監督が述べています。
リ・ルオナンが娘のドォドォ呪いを解くために、奔走するストーリーという大筋はベタなのですが、
主人公のリ・ルオナンが視聴者に向けて行動を促すという冒頭が面白くとても惹かれました。
視聴者の集中力を上げるような役割もある気がします。
その映像も動画共有サイトに投稿する動画という設定でとても自然に映画を見ている人にも行動を促していた所がよかったです。
次のカットでは臨場感ある交通事故のドライブレコーダーの映像だったので一気に映画の世界に入り込めました。
目次
大黒仏母の布で隠されていることによる怖さ

劇中の「大黒仏母」は、ヒンドゥー教のカーリーに由来する可能性が高いようで、架空の宗教ながらリアリティを感じます。
カーリーの顔は恐ろしいのですが大黒仏母は顔をあえて布で顔を隠すことでとても恐ろしいものが隠されていると想像させられてしまいます。
終盤には大黒仏母の隠された顔も観れるのですが散々引っ張ったハードルを越えるものとなってたので是非実際に視聴してみてください。
途中リ・ルオナンを助けようとしてくれる人に対するリ・ルオナンの行動に違和感を感じる場面がありましたが、最後まで見るとそのおかしな行動にも納得できました。
ジャンプスケアの頻度がちょうど良い

・頭をかきむしるおばさんがライトの点灯に合わせて消えたり出現したりした後のジャンプスケア。古典的ではあるけどホラー映画に一つはあってほしい。
・監視カメラの映像で警察が急に拳銃自●。
・急に焼いたガラスを食べるおばあちゃんのシーンは思わず声が出るくらい驚きます。
虫の映像は苦手ではないのであまり怖いとは感じませんでしたが、不気味な雰囲気を出していました。
地味に怖いポイント
・小さい子が刃物を持ってる姿。自分の子供がいる人なんかはみていられないかもしれません。衝撃的怖さではないですが不安感が高まります。
・同じ所ループ、ラジオから意味不明な音声が流れる。ホラーゲームでよくある演出ですが擦られているだけあって怖い。
途中あった怖いシーンをリプレイ再生する演は少し現実に戻される感じがあり、ない方がいい気がしました。