
公開年 | 2016年 |
監督 | アルフォンソ・キュアロン |
脚本 | アルフォンソ・キュアロン、ホナス・キュアロン |
上映時間 | 91分 |
製作国 | アメリカ合衆国・イギリス |
製作費 | 1億ドル |
スペースミッションに初めて参加するライアン・ストーン博士はマット・コワルスキーとシャリフと共に、宇宙空間での船外活動を行う。
管制から、膨大な量の宇宙ゴミが高速で接近しているため船内に避難するよう、緊急連絡が来る。ストーン博士らは作業を中断して退避しようとするが間に合わず、『エクスプローラー号』の主翼に宇宙ゴミが衝突。
シャリフは顔面に宇宙ゴミが直撃して即死し、ストーン博士とマットは宇宙空間に投げ出されてしまう。放り出された時に徐々にストーン博士が離れて小さくなっていく様子は恐怖を感じます。
主観のカメラでの酸素低下や無重力、高速で飛んでくるデブリなどはどれも緊張感が高い。
衛星の破片のデブリが飛んでくるのですが、映像の迫力がすごすぎて当たったら死んでしまうことを理解させる。
ジョージ・クルーニー演じるコワルスキーがカッコいい

劇中で一切評価が下がることのなかったキャラクターがコワルスキー。
序盤からジョークを交えて仲間を和ませ、トラブルが起きても冷静沈着かつ余裕を醸している。
コワルスキーが生きて帰れないことが確定してもなお、ストーンをジョークで安心させ最後まで的確な指示を出してくれます。
コワルスキーがじわじわカメラから切れていなくなるシーンはとても面白い。
カメラワークに違和感を感じさせてイメージさせる、とにかくカメラの視点が面白い映画です。
映画史上屈指の映像美

ISSにストーン博士が入った時の安心感。
その時のシーンが胎児のように映し出されます。
上下逆さの視点で無重力感を味あわせる。
苦労して乗り込んだソユーズが燃料切れだった時の絶望感。
ISSで火災を消化しようとして頭を打ちキーンという音だけになるシーンや、着水した後の水に潜るたびに無音になるシーンは主観視点ではないのにも関わらず没入感があります。
水中から陸地に上がるシーンの演技力とカメラワークでグラビティを感じる。
個人的には原題の「Gravity」の方が合っていて好みです。
映像がとても美しくカメラワークもダイナミクでとても面白いので出来れば高画質かつ大画面で見ていただきたい映画です。
第86回アカデミー賞 | ||
作品賞 | アルフォンソ・キュアロン、デヴィッド・ハイマン | ノミネート |
監督賞 | アルフォンソ・キュアロン | 受賞 |
主演女優賞 | サンドラ・ブロック | ノミネート |
作曲賞 | スティーヴン・プライス | 受賞 |
音響編集賞 | グレン・フリーマントル | 受賞 |
録音賞 | スキップ・リーヴセイ、ニヴ・アディリ、クリストファー・ベンステッド、クリス・ムンロ | 受賞 |
撮影賞 | エマニュエル・ルベツキ | 受賞 |
視覚効果賞 | ティム・ウェバー、クリス・ローレンス、デイヴ・シャーク、ネイル・コーボルド | 受賞 |
編集賞 | アルフォンソ・キュアロン、マーク・サンガー | 受賞 |