RPGツクールmvで作られたゲーム「魔女の家」。
2Dの見下ろし視点のホラーゲームだが恐怖を煽るのがうまい。
細かなSEや主人公の多彩な死に方、キャラクターの可愛さと他が全て不気味なことで生まれるギャップがいい味を出している。
秀逸なプロット

ストーリーが素晴らしい。全く前情報なしでプレイ出来たことが嬉しいと思えた作品。
プレイヤーが操作する主人公は金髪碧目の少女ヴィオラ。
セーブする時に顔を見ることができるがこれも恐怖演出に使用される。
ゲーム冒頭、森の中で目覚めた主人公は父からの手紙を読む。
「遊びに行くのはかまわないが、あまり森の奥には近づかないようにな。早く帰ってくるように。父より」
帰り道は薔薇で塞がれているため仕方なく魔女の家に行くことになるところからゲームが始まる。
適度な謎解き要素に数々の即死トラップで緊張感を持ってプレイできる。
魔女の家の内に点在する魔女の日記を読むとプレイヤーを襲ってくる魔女からヴィオラへのメッセージが読める。
この魔女の日記がこのゲームの怖さを象徴している。
個人的怖かったシーン
・赤い靴

・しゃべる花

・カエル

驚愕のラスト※ネタバレあり
最後の少女との鬼ごっこ中に出口付近の部屋にあるエレンズナイフを入手すると真実がわかる。

「しつこいな」から始まる主人公の語りが衝撃的。
今まで一言も話さなかったこと、謎の少女エレンが追いかけてくる理由が徐々に理解できる。
実は今まで操作していたヴィオラはエレンがヴィオラの身体をのっとったエレンだった。
僕は最初どこかの時点で身体を乗っ取られたのかと思ったのだがゲーム開始時点でもう乗っ取られていたようだった。
エレンのボロボロの体になってしまったヴィオラの絶望した顔を見たいがために家に入ったがヴィオラがエレンを閉じ込める。
プレイヤーがしていた事は乗っ取ったヴィオラの体で自分の家から出ること。
これを理解できた瞬間自分のゲームでしてきた事の意味が逆転する。
あまりゲームで2周目をプレイすることはないけど魔女の家に関してはプレイした。
エクストラモードでクリアするとエレンの感情がよりわかる。
エクストラモードの最後の鬼ごっこは超難しくて何回もやり直した。
braidというゲームに似た衝撃。
小説を読むとさらにストーリーが詳しくわかるから2周目は小説を読んでエクストラモードプレイをお勧めする。