初見では、いや2週目もただ見てるだけでは全く理解できないアニメ。
主人公の一人カンパの声をジャイアンの声優木村昴が演じている。
でも設定や時代背景など理解していくことで何度も楽しめる作品。
オウム真理教の地下鉄サリン事件がオマージュされていたりします。
「生存!戦略ー!!」からのファンタジーな映像がインパクトありすぎて怖い印象持っていない人もいるかもしれなけど所々怖いシーンがあるアニメです。
その中でも怖いと感じたシーンがこどもブロイラーのシーンを紹介。
このシーンの動画だけ見ても訳わかんないよって思うかもしれないけどアニメを通しで見てても訳わからないから大丈夫です。
こどもブロイラーとはいらない子供や選ばれなかった子供が引き取られる施設。
何者にもなれない誰からも選ばれなかった子供が透明になり死んでいく。
最初は子供の視点から見た何かの暗喩なのか?って思ったが、
お父さんが「我々も手を出すことができない」と言ってることからこどもブロイラーは実際に存在している施設と思われる。
あえて抽象的に描かれた施設内のこどもたちや管理人のような人がすごく不気味に感じる。
生存戦略から流れる曲「ROCK OVER JAPAN」結構好き。1987年の曲らしい。
・余談
透明にってワードは映画「冷たい熱帯魚」のモデルになった事件、埼玉愛犬家連続殺人事件の犯人の殺人哲学「死体(ボディ)を透明にすることが一番大事」を思い出す。
さらに神戸連続児童殺傷事件(酒鬼薔薇事件)の犯行声明文に書いてあるマークがこどもブロイラーの象徴のように描写されている換気扇に似ているらしい。神戸新聞社へ送られた犯行声明文にも透明な存在というワードが入っている。
ボクがわざわざ世間の注目を集めたのは、
今までも、
そしてこれからも
透明な存在であり続けるボクを、せめてあなた達の空想の中でだけでも
実在の人間として、認めて頂きたいのである。それと同時に、
透明な存在であるボクを造り出した義務教育と、
義務教育を生み出した社会への
復讐も忘れてはいない。だが単に復讐するだけなら、
今まで背負っていた重荷を下ろすだけで、
何も得ることができない。
